main_v2

夕張に桜を植樹していただいたみなさまへ

2007年から始まった株式会社ニトリ様による「しあわせのさくら」夕張プロジェクト(2010年に終了)によって、夕張市内の桜は自生の桜を含め2万本を超えました。
2011年の春からは、市民ボランティア団体である私たち夕張桜守がプロジェクトを受け継ぎ、「ニトリ北海道応援基金」のご支援をいただきながら2016年の春まで桜の植樹を進めてまいりました。
プロジェクトスタートから10年が経過した今年、活動の方針を大きく転換することといたしましたので、今後の活動方針と桜の現状についてご報告させていただきます。

桜の植樹実績と生育調査の結果について


まず、これまでに植樹してきた桜の本数についてご報告いたします。なお、プロジェクトスタート時には、桜と合わせてもみじも植樹しておりましたが、夕張桜守が桜の維持管理について引き継いだことから、今回のご報告には含まれていないことをご了承ください。

右表は、プロジェクトによって植樹した桜の年別の本数で、これまでに約14,000本の桜を植樹してきました。
しかしながら、2012年と2013年の記録的な大雪の影響で、2千本を超える桜が枯死してしまいました。また、獣害や土壌不良による立ち枯れなど、様々な外部環境の影響を受け、残念なことに枯死してしまった桜もあります。
2017年5月に全エリアの生育調査を実施したところ、約8,300本の桜が現在も元気に生長していることが分かりました。裏を返すと、約5,700本もの桜が何らかの影響で枯死してしまっていることになります。私共の力不足で枯死させてしまったことを深くお詫び申し上げます。

維持管理方法の変更について


植樹してから時間が経過し、桜の環境が変化してきました。それ以上に、夕張桜守というボランティア団体の環境が変化してきました。活動を開始した当初は、約20名のメンバーがおりましたが、仕事の都合等で夕張を離れてしまったり、結婚や出産等の生活環境が大きく変化したり、仕事上のポジションが上がりボランティア活動への参加が時間的に難しくなってしまったりと、様々な理由で活動に参加できる人数が減少してしまいました。
現在では、ほんの数名での活動となってしまい、桜の維持管理作業をスタートする前から実施してきた「ゆうばり桜まつり」については、2017年5月14日に開催した10回目をもって終了することといたしました。
桜の本数に対して圧倒的に不足しているマンパワーが主な要因で、以下のとおり桜の維持管理方法を変更してまいります。

・記念プレートの撤去

植樹していただいた際に、会員の皆様のお名前やメッセージを記した記念プレートを桜を支える添木に取り付けていただきました。また、桜を管理するうえでどうしても必要となるその桜固有のナンバーを記しておりました。しかし、植樹から時間が経過し、苗木を支える役目を終え自然と朽ちてしまうものが多く発生しました。これに対応する策を試験的にいくつか講じてきたのですが、残念ながら対応することが難しいという結論に至りました。
「植樹後5年」(2009年以降に植樹した桜は「植樹後4年」)というお約束をしてきた維持管理期間がほとんどの桜において経過していることから、記念プレートを撤去するという判断をいたしました。

・個別管理の終了

桜固有のナンバーが不明となってしまっていることから、我々でも桜を特定することが困難となるため、これまでホームページ上で公開してきた桜ごとの情報について、公開を取りやめることといたしました。
つまり、これまで実施してきた1本につきお一人の会員情報(お名前やコメント)のデータ管理を中止し、「桜を山に還す」ということになります。これにともない、これまで対応してきた桜の場所のご案内や生育状況に関するお問い合わせ等にお応えできなくなります。何卒、ご理解いただきご容赦賜りますようお願い申し上げます。
なお、植樹後4年間の維持管理期間にある2014年以降に植樹された会員様については、期間終了までご対応させていただき、植樹後4年を経過した段階で順次維持管理を終了させていただきます。

新規植樹について


これまで、4万本の桜を目標に掲げて植樹活動を継続してまいりましたが、以下の2つの理由により、当面の間、新規植樹を中止することといたしました。

1. 植樹後の維持管理体制が不十分であること

 

2. 桜の植樹に適した平坦で広大な市所有の土地が極めて限られてきたこと

⇒これまで植樹してきた桜は、ほぼ全てが夕張市の所有する土地に植えられています。2013年の雪害による大量枯死発生の際に「法面の下にある桜は、融雪時にずり落ちてきた雪の重みで折れてしまう」ことが分かっており、植樹可能な土地が限定されてしまうことから、植樹用地の確保が困難な状況です。

結びに


これまで、多くの個人・団体の皆様に桜を植樹していただいたおかげで、夕張市内全体の桜の本数では、日本有数のまちとなりました。あらためて、心から感謝申し上げます。
2007年から植樹してきた桜のほとんどが、「エゾヤマザクラ」という品種で、北海道の寒さに耐える力が強いものの、ゆっくりと生長するという特徴があります。少しでも早く大きくなってほしいという願いのもと、他の地域で植樹するものよりも、大きなサイズの桜を植えてきましたが、見栄えの良い立派な桜に生長するまでは、当初の見込みよりも時間がかかっています。
しかしながら、「10年先、20年先には、間違いなく夕張が桜の名所となっている」と確信しております。維持管理方針を変更しなければならない状況にはなりましたが、今後も我々のできる範囲で、夕張の桜を守り育てていく所存です。

「この桜が、あの時私たちが植えた桜だよ」という喜びの機会を失わせてしまったことを大変申し訳ないと思っております。ご自分が植えられた桜を特定できない体制とはなりますが、将来、夕張が桜の名所となった時に「あの中に私の植えた桜があるんだよ」と、ご家族と共にお喜びいただけたら幸いです。

最後に、誠に身勝手なお願いではございますが、どうか今後も引き続き夕張に想いをお寄せいただき、夕張の桜を見守り続けていただきますよう、心よりお願い申し上げます。

平成29年6月1日

夕張桜守(さくらもり)

代表 本田 靖人

【維持管理方針の変更内容】

  • 項 目
  • これまで
  • 変更後
  • 新規植樹
  • 4万本を目標に実施
  • 休止
  • 記念プレート
  • 桜1本に1枚取付
  • (植樹後4年経過後に)取り外し
  • ホームページ
  • 1本ずつ会員データ表示
  • 該当するエリアのみ表示
  • 問合せ対応
  • メール、電話で対応
  • メールのみ対応(受信後一週間以内に返信)



■本件に関するお問い合わせ先

夕張桜守事務局 info@yubarisakura.jp

桜マップ